とりあえず感想です。
続き以降にはネタバレが多いので、ネタバレが嫌な人は見てはいけません。 ちなみに少し話題になっているピカチューフラッシュ(違)についてですが、かなり厳しいです。瞼を閉じても点滅が激しくわかります。確かにあれは気持ち悪くなる人が居てもおかしくないな。結構長い時間続きます。自分も正直、全て正視するのは無理でした。度を過ぎた視覚効果は駄目だと思います。見れないから視覚量が0になってしまいます。ちょっとしたストレス。 とりあえず、今更公式サイトを見てきて、テーマを調べてみました。 ---- 神よ、これが天罰か。 言葉が通じない。心も通じない。想いはどこにも届かない。 かつて神の怒りに触れ、言語を分かたれた人間たち。 我々バベルの末裔は、永遠に分かり合うことができないのか? ---- という具合。 では感想です。 とりあえず、この話は希薄な関係を持つ4つのオムニバスの集合体みたいです。
ストーリー1: モロッコで山羊を飼う一家は、ジャッカルを退治するための銃を購入する。 この銃を預けられたのは、山羊の世話をする2人の幼い息子たち。兄弟は、銃の性能と自分の腕を試すために山羊の世話の合間に発砲の練習を始め、命中しないことに苛立ち、やがて遠くをたまたま走っていたバスを標的に(そして当たらないことを前提にして)発砲をする。 しかし、弟が射撃をした後、バスは停車した。兄弟の耳に届いたのは、風に乗せて微かに聞こえてくる悲鳴。 ストーリー2: モロッコに観光に来ているアメリカ人夫婦。彼らの間には溝があり、埋めるために2人の子供を家政婦に任せて夫婦だけで旅行に来ていた。 彼らの溝の原因、それは、彼らの3人目の子供、乳幼児が(多分)突然死したこと。 そのことにお互いに目を背けたままで旅は続いている。お互いに心を寄り添わせたいと思いながらも。 彼らの旅は、しかし突然、思わぬ方向へと向かう。妻の肩に、一発の銃弾が当たったことで。 ストーリー3: 息子の結婚式を控えたメキシコ人の家政婦。現在、彼女の雇い主であるアメリカ人夫婦は旅行中。雇い主の2人の子供の面倒を見ている。本来ならば家政婦が結婚式に行く前には戻るはずだったのが、突如、旅行中のアクシデントにより戻れなくなってしまう。 彼女は雇い主の子供たちの面倒を見てくれる人を必死に探すがとうとう見つけられず、やむなく子供たちを連れて結婚式のためにメキシコへと向かう。 結婚式は華やかなままに終わり、アメリカまで迎えに来てくれた甥の車に再び乗って、アメリカへ帰途につく。しかし、国境警備の検問で引っかかってしまう。尋問のために車を停めるように誘導されている最中、突如、甥はアクセルを全開にして検問を突破した。悲鳴を上げる家政婦、そして子供たち。 ストーリー4: 母を自殺で失い、父娘で暮らす日本の親子。 娘「チエコ」は高校生で、聾唖のために言葉を話すことができない。 あっ。 日本部分だけ何を書いていいのかわからないぞ。 …まぁそのまま書いてみます。 おそらくは部活か何か、バレーボールの試合で審判のミスジャッジに猛烈に抗議をして、なぜかイエローカードとレッドカードの両方を出されて退場するチエコ。試合後に、チームメイトに「退場処分なんか食らうから負けたんだ」と言われた苛立ちもあわせて、父親に八つ当たりするが、父親は娘のけんか腰に戸惑い、そして父親なりに娘を諭そうとするのみである。鬱憤を晴らすために、チエコは友人と会うために渋谷へ。 待ち合わせのカフェで友達と落ち合い、雑談を楽しんだ後、おそらくゲーセンのようなところへ移動、ゲーセンぽいのになぜかプレステコントローラで格闘ゲームをしている最中にナンパされるが、男はチエコたちが聾唖と知るや、突然逃げ腰になって立ち去っていく。後に残るのは、遠巻きに与えられるナンパ男のグループからの嘲笑(のように見える視線)。まるで自分たちを化け物扱いにしている、とますます苛立つチエコは、パンツを脱ぎ捨て、どういうわけか再びカフェに戻って雑談しながら近くの席の男に向かって大股開き(モザイクなし)をしてみせる。スカートの中を見た男のにやけた表情を友人たちと嘲笑する。 友人と一旦別れ、予約をしてあった歯医者へ。治療を受けている最中、歯医者が顔を近付けるたびに舌を出して歯医者の顔を舐める。歯医者激怒。歯医者を追い出される。そりゃそうだよね。なおパンツはトイレに捨ててたので、多分ノーパンなまま。 その後、自宅であるマンションへ。どこをどう間違えると玄関ホールにホテルのマネージャデスクのような机があって、執事然としたスーツの老年の男が常駐しているのかわからないけれどとにかくいて、刑事2人と話をしている。 この刑事は、どういう理由かわからないが、チエコの父親に用事があるとのことだった。もしや、母親の自殺の件では、と娘は警戒をする。 その後、家に遊びに来た友人と連れ立って再び外出。他の友人と合流。友人の従兄弟という男に酒とドラッグを渡されてテンションハイになりながらやることといったら公園でブランコ。その後ディスコ。ここでピカチューフラッシュ。 その後、何を思ったか、自宅に戻るや否や執事っぽい老人に頼んで刑事へ電話呼び出し。家に招いて、筆談で母親は自宅のベランダ、高層マンションのほぼ最上階に近い部屋から飛び降りたのだと説明。その時、父親は眠っていたと添える。しかし、刑事は「違う、モロッコで狙撃事件があって、お父さんが登録していた銃が犯行に使われた、その件を聞きたかったのだ」と説明。 刑事が帰ろうとすると、必死で引き止めて、突如全裸(モザイクなし)に。刑事動揺。頑張ってせまって見るが、拒絶される。その刑事に、必死に「何か」を記した紙を手渡し、今は読まないように、という意思を込めてポケットに押し込む。刑事は「さよなら」と出て行く。 再び玄関ホール。刑事がエレベータから降りてくると、父親とすれ違う。銃の話をした後に、チエコから聞いた母親のことを告げると、父親は非常に不愉快な表情で言った。「何を言うんだ。妻は銃で頭を撃ち抜いて自殺したんだ。何度も警察にこのことは話した。もうほっといてくれないか。」 その後、場末の飲み屋で酒を飲みながらチエコに渡された紙を見て涙する刑事。 父親が家に帰ると、娘は素っ裸のままでベランダに出て外を眺めていた。隣に並ぶ父親と、そっと手を繋ぐ。 映画を見終わった最初の感想は、日本のストーリー要るの?ということ。 あと、言葉が通じない。なんてキャッチフレーズにありましたが、どのストーリーでも通じてます。通訳がいるとか。まぁ、好意的に見たら「本当に言いたいことは通じない」ということなの? 聾唖の女の子さ、歯医者の顔舐めてみたり突然全裸になってみたり、これってどうみてもおかしな人以外の何者でもないじゃん。好意的に見たら「言葉で伝えられない分だけ必死で動作で示してる」ってことになるのかな?でも「他の人と違う部分を持ち合わせている人のつきぬけた行動」としか見れなかったので、要するに気持ち悪かった。もっと没個性な人が没個性の中で必死にあがいているなら、違ったかもしれないけれど。歯医者の口を舐めるのも、刑事の前で全裸になるのも、異常な行動、しかし聾唖だから許されるという免罪符をかざしているような感じ。 もっとも、本当に聾唖な人たちはそんなことはしないだろうけど。 で、モロッコの弟の方がノゾキが趣味だったり、山羊の面倒見ながらおもむろに岩場の影でパンツ脱いでいそしんでみたりとか、ともかくストーリー上、特に重要とも思えない性的描画がいくつも散りばめられていて、なんなんだろうと思います。そうそうトイレの後パブリックスペースにベルトがちゃがちゃ締めながら出てくるオヤジを見てしまったかのような不快感にも似ている。締めてから出てこいよ、と思う。真面目に思う。 いやベルトは映画には関係ないんですけど。 まぁ、ともかく、結局、モロッコの銃撃犯は捕まるし、狙撃された妻は助かる。それが日本で登録されてた銃だとしても特に問題になった様子もないし、国境突破した甥はどうなったかわからない。 投げっぱなし。 投げっぱなし。 この監督の映画はもーみない。 好意的な解釈を重ねないと感動できないものは、つまり感動できないものなんだと思う。 それと、GAGA U-SENの配給モノも多分もーみない。 GAGAって「ガガ」じゃなくて「ギャガ」らしいですよ。 どうでもいいですけれど。 以上。酷い映画でした。 PR
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