オンラインゲームのほとんどは、レベル上げが最終目標の一つになるような仕組みになっています。もちろん、そうじゃない遊び方はいくつもあるけれど。
リネージュも例に漏れずで、レベルが高くなればなるほど、恐ろしいほどの経験値が必要になる仕組みなんです。 もう3年以上も前、当時、LV48になるのが一つのステータスで、LV52になったプレイヤーがサーバに1人しかいなかったようなそんな時代。狩場もまだまだ少なく、逆にプレイヤーの数はとても多くて、経験値を稼ぐのが今よりも恐らく大変だった頃の話です。 レベルというのは他の人からは見えません。
しかし、レベル制限がある魔法や変身というのがあって、それである程度わかったりします。LV48は、エルフにとって「イラプション」という魔法を覚える節目だったりします。 イラプションを使えるエルフは本当に少なかった。使えるだけで、サーバ内で話題になったりする程に珍しいものでした。 私はプリをしていて、1人のエルフに文字通り育ててもらっていました。 LV21の時に一緒に狩場へ足を運ぶようになり、そのエルフと、エルフの連れた犬、そして自分の日常的な狩りは、LV46まで続いていました。そのエルフは抜群の状況判断力を持っていました。狩場では時折、モンスターが山のように湧いて、とても留まって戦えない程の量になったりします。それでも、決して逃げ出すことはありませんでした。 山のようになった瞬間に、エルフはファイアボールを放ちます。ファイアボールは範囲魔法で、放った瞬間に全てのモンスターはこのエルフにターゲットを固定します。 ファイアボールは、掃討をするよ、という合図です。 後は必死で、狩場を横断するように動きながら、弱いモンスターから倒していきます。その間、エルフは状況に応じて弓を撃ち、場所を変え、ちょうど狩場を渡り終わる頃にはすっかりとモンスターは片付いています。 片付けた後の爽快感は格別でした。 毎日、毎日。それを繰り返していました。 自分はあっという間にLV40を超えました。 エルフは、だけどもLV47からなかなか上がりませんでした。 なぜなら、回線の切断が時折やってきて、死ぬことがしばしばだったからです。回線が切断すると、エルフの動きがぴたっと止まります。あとは、モンスターが全て、彼女のヒットポイントを食らい尽くします。 切断したのははっきりわかります。 しかし、とうとう1回も助けることができませんでした。 あまりに、私のキャラクターは非力だったのです。 回復魔法も持たず、強い殲滅力も持たず。 切断は、私にとって最も怖いものとなりました。 復帰した後のエルフの落ち込みは、決して軽くありませんでした。 今はレベルに応じてデスペナルティが軽減されていますが、当時は一律10%でした。結構な痛手だったのです。死んだことを確認した後ログアウトして、そのまま2日3日、ぱったりログインしなくなることもありました。 どのゲームをやっても、誰かが目の前で死ぬのは、未だに恐怖です。 多分これからもずっとそうでしょう。 もしかしたら、これはトラウマなのかもしれません。 もう少し、殲滅力があったら。 回復魔法が使えたら。 強く、強く思うのです。多分、ずっと。 久しぶりにリネージュ内の結婚相手と一緒に狩りをしたのです。 モンスターが多い時に限って、相手が動かなくなりました。 ターゲットを自分に集めたのですが、残念ながら間に合いませんでした。動かなくなった瞬間に、あの恐怖を思い出しました。最大限に動けるだけ動いてターゲットをかき集めたのですが、残念ながら行動開始が今一歩遅かった。 「なんとなくTI(話せる島の略称です)にいる。」 結婚相手は、落ちませんでした。 ほっとしました。 もうすぐ目標を達成する間近なのだから、しょげてるだろうな。 正直、私もしょげてます。結構。これでも。 それでも、きっと大丈夫。明日も会える。 あぁ、あなたと結婚できたなんて、本当に嬉しいよ。 伝えようと思ったけど、流石に言えませんでした。恥ずかしいし。 平気で挙動が不審にはなっていたわけですけど。 いやそれだって充分恥ずかしいというか怪しいんですけど。 まあ、なんか懐かしい話です。 PR
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