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この記事は三日坊主でVPS記事を書いてみる特集のひとつです。
目次記事はこちら。

とりあえずtelnetつないでemacsもインストールしてちょっとだけURLのリダイレクト問題も解決してみたところで、次はPHPとMySQLを使えるようにします。

最終的にはwordpressをインストールすることです。

使っているVPSはServersMan@VPS を使用。
今回は前回に引き続きTera Termを使います。

とりあえずtelnetで接続してsuでrootに昇格します。
次にこちらのサイト「てもぐ>ServersMan@VPS PHP5.3.6 + MySQL5.5.13 のインストール」を参考にして以下のコマンドを打ち込んでいきます。

なお、本記事更新時のPHPのバージョンは5.3.8、Mysqlのバージョンは5.5.19になります。

1.yumのための下準備

wget http://download.fedora.redhat.com/pub/epel/5/i386/epel-release-5-4.noarch.rpm
wget http://rpms.famillecollet.com/el5.i386/remi-release-5-8.el5.remi.noarch.rpm
以上のコマンドを動かします。詳細は先に挙げたてもぐさんのサイトを参照。
次にリポジトリに追加。
rpm -Uvh remi-release-5-8.el5.remi.noarch.rpm epel-release-5-4.noarch.rpm

署名だか鍵だかがないとか言われますがシカト。

さらにてもぐさんのサイトを参照して、emacsでremi.repoを編集。

emacs /etc/yum.repos.d/remi.repo

赤字の部分を0から1に変更します。
[remi]
name=Les RPM de remi pour Enterprise Linux $releasever - $basearch
#baseurl=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/$releasever/remi/$basearch/
mirrorlist=http://rpms.famillecollet.com/enterprise/$releasever/remi/mirror
enabled=0 この行を0から1に変更
gpgcheck=1
gpgkey=file:///etc/pki/rpm-gpg/PRM-GPG-KEY-remi
failovermethod=priority

[remi-test]
ここから下は触らない

2.インストール

さらにてもぐさんのサイトを参考に、確認とインストールを開始。

yum info php-devel php-mbstring php-mysql php-gd php-mcrypt php-xml
yum install php-devel php-mbstring php-mysql php-gd php-mcrypt php-xml

すると、コンフリクト発生。



file /usr/share/mysql/japanese/errmsg.sys from install of mysql-libs-5.5.19-1.el5.i386 conflicts with file from package mysql-5.0.77-4.el5_4.2.i386
(こんなのが多数)

内容を見ると、mysql系のファイルが衝突している様子。
では、先にmysqlから片付けることにします。

yum info mysql-server
yum install mysql-server

無事に完了したら、あらためてphpをインストール。
これで無事に完了すると、バージョン表示で

php -v
mysql --version



こんな風にバージョンが表示…表示…ん?

Failed loading /home/solarspeed/ioncube/ioncube_loader_lin(以下略)

なんか「Failed」とか言ってる。
なんか「ioncube」とかいうのがなんちゃらっぽいので、面倒だからこのエラーログも消してみることにします。後から困るかもしれないけれど。
とりあえず、それらしいファイルを発見してレッツ編集。

emacs /etc/php.d/ioncube.ini

; Enable IonCube extension module
;zend_extension = /home/solarspeed/ioncube/ioncube_loader_lin_5.1.so

赤い文字を付け足してコメントアウトしてしまいます。
大雑把。ioncubeって何かのモジュールなんだろうけど、まぁとりあえず調べもせずに進みます。
後は「safe_mode」の警告が出ていますが、これも後ほど解決するとして、今はスルー。

よし、これで一旦インストールは完了。本当は文字コードとか色々チェックしなくてはいけないのですが、そこは敢えて後手に回すことにします。

3.動作の確認(PHP)

というわけで、phpの動作確認。
/home/sites/www.tpad.jp/web/info.phpを作成して、

<?php phpinfo(); ?>

とだけ書いて保存。emacsで書きますよ。念のためコマンドは、

emacs /home/sites/www.tpad.jp/web/info.php

これ。で、ブラウザでhttp://tpad.jp/info.phpにアクセス。
<?php phpinfo(); ?>

絶句。そのままやんか。
あぁ、サーバ再起動が必要かな?と思って
/etc/init.d/httpd restart

を実行。おや、なんか警告がでている。
httpd を停止中:      [  OK  ]
httpd を起動中: [Tue Jan 03 10:10:10] [warn] NameVirtualHost (VPSのIP):80 has no VirtualHosts
                     [  OK  ]

というわけで、この2つを解決するように試みる。

3-1.[warn] NameVirtualHost の警告を修正

色々調べた結果「梅さんネット>[warn] NameVirtualHost 192.168.77.77:80 has no Virtual Hosts」という記事を発見。
インターネットって便利。記事の内容を参照して、そういえばwww.tpad.jp以外にもうひとつドメインを設定しているので、そちらが引っかかっているのやもしれん、とあたりをつける。
なぜなら、/etc/httpd/conf/httpd.confにて、VirtualHostの設定がこんな感じになっている。

#<VirtualHost *:80>
#  ServerAdmin webmaster@dummy-host.example.com
#  DocumentRoot /www/docs/dummy-host.example.com
#  ServerName dummy-host.example.com
#  ErrorLog logs/dummy-host.example.com-error_log
#  CustomLog logs/dummy-host.example.com-access_log common
#</VirtualHost>
Include /etc/httpd/conf/vhosts/preview
Include /etc/httpd/conf/vhosts/site1
Include /etc/httpd/conf/vhosts/site2

これは設定をIncludeしているわけなので、

emacs /etc/httpd/conf/vhosts/site1 /etc/httpd/conf/vhosts/site2

と2つ一度に開いて内容を確認。
双方のファイルの先頭に

# owned by VirtualHost
NameVirtualHost (VPSのIP):80

と書いてあるのを確認して、site2の方をコメントアウトしてやる。
# owned by VirtualHost
#NameVirtualHost (VPSのIP):80

結果、[warn]表示は消えて問題なくhttpdの再起動ができるように。
しかしこれ、どこかにVirtualHostの設定をまとめてやらなくちゃいけないね。今はやらずに、今後の課題としておくことに。

3-2.PHPの表示をちゃんとしてやる

というわけで、相変わらずコードが丸出しになっているphpをどうにかしてやる方へとシフト。これも色々調べてみた結果、まずは
emacs /etc/httpd/conf.d/php.conf

でphp.confを開いて、拡張子phpを認識できるように修正。

#
# Cause the PHP interpreter to handle files with a .php extension.
#
#AddHandler php5-script .php
#AddType text/html .php

この部分の、#AddTypeの先頭についている「#を削ってやる。

#
# Cause the PHP interpreter to handle files with a .php extension.
#
AddHandler php5-script .php
AddType text/html .php

保存して終了。サーバ再起動。

/etc/init.d/httpd restart

その後ブラウザでアクセスして、無事にphpinfo()の画面が出…ない。
何かエラーが発生している。

Warning: Unknown: open_basedir restriction in effect. File(/home/.sites/28/site1/web/info.php) is not within the allowed path(s): (/tmp/:/var/lib/php/session/) in Unknown on line 0

Warning: Unknown: failed to open stream: Operation not permitted in Unknown on line 0

Fatal error: Unknown: Failed opening required '/home/.sites/28/site1/web/info.php' (include_path='.:/usr/share/pear:/usr/share/php') in Unknown on line 0

どうもbasedirの設定がおかしいのか?とまたも頼りなくあたりをつけて、再び設定を編集。

emacs /etc/php.ini

ひっそり、そしてしっかりとファイルの一番最後の方に

; Local Variables:
; tab-width: 4
; End:
open_basedir= /tmp/:/var/lib/php/session/
allow_url_include = Off
date.timezone = 'Asia/Tokyo'

このopen_basedirをコメントアウト。

; Local Variables:
; tab-width: 4
; End:
;open_basedir= /tmp/:/var/lib/php/session/
allow_url_include = Off
date.timezone = 'Asia/Tokyo'

そしてまたもやサーバ再起動。

/etc/init.d/httpd restart

これでようやく、phpinfo()の画面を見る事ができました。
手間がかかったなぁ。

4.動作の確認(MySQL)

ようやくMySQLの確認です。
まずは起動します。

/etc/init.d/mysqld start

次にログイン。

mysql -u root

入力すると、プロンプトがmysql>に変わります。それにしてもrootでパスワードが不要な状態はよくない。他にもScott/Tiger的なものはないかをチェックするために、ユーザの一覧を取得することにします。

select user, host, password from mysql.user;

結果、

+------+----------------------------+----------+
| user | host                       | password |
+------+----------------------------+----------+
| root | localhost                  |          |
| root | OpenVZ-test.intraoffice.jp |          |
| root | 127.0.0.1                  |          |
|      | localhost                  |          |
|      | OpenVZ-test.intraoffice.jp |          |
+------+----------------------------+----------+
5 rows in set (0.00 sec)

うん、とりあえずなんとかしないと。
匿名は削除して、rootにはパスワードを設定します。

delete from mysql.user where user='';
update mysql.user set password=password('パスワード文字列') where user='root';

以上で匿名ユーザは削除、rootにもパスワードが設定されます。その後はquitで終了し、一旦mysqlサーバを再起動しましょう。再起動するまではパスワード無しの状態になります。

/etc/init.d/mysqld restart

とりあえず、以上で動かすための設定は終了です。
今後はパフォーマンスとかの調整も必要になりますが、一旦ここで区切りを入れます。いよいよ次回はWordpressのインストールになります。
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