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少し古い映画を上映する映画館で、オペラ座の怪人が上映されるそうですよ。
と、同僚かつ友人が教えてくれたので行ってまいりました。
DVDは持ってるんです。何回も見たんです。
そんなに好きなのか、さらに見たいのか、やっぱり映画館がいいのか、と言われると、回答は「NO」。単に、噂の怪翻訳を観たかったのです。

以下、古い映画だけど一応ネタバレです、ご注意を。

まずはあらすじ。
顔の半分が醜いという理由で、長年パリのオペラ座、地下深く人知れず隠れつづける怪人。幼い頃両親を亡くし、オペラ座で寄宿生としてダンサーをする音楽の才能豊かなヒロイン、クリスティーヌ。そのクリスティーヌと幼馴染フラグが立っている貴族の息子、ラウル。大雑把には、この3人の恋愛関係を描いた作品です。

怪人は、クリスティーヌに恋をしています。自分では気がついていないとはいえ、恋愛感情をもちながら、彼は姿を見せないまま、クリスティーヌに音楽を教えます。
クリスティーヌは、彼を音楽の天使だと思っています。有名なバイオリニストだった父が亡くなる時、彼女に言ったのです。「私が死んだら、音楽の天使にお前の元へ行ってくれるように頼んでおくよ。」
ラウルは、そんなオペラ座に新しいパトロンとして現れます。そして、ハプニングにより急遽、劇のヒロインを務めたクリスティーヌに気がつくのです。

怪人は、才能を開花させたクリスティーヌをオペラ座のスターにしたいと考えます。同時に、フラグの立った幼馴染の存在を妬み、クリスティーヌを手元におきたいと考えます。そのために、嫌がらせやクリスティーヌの誘拐、果ては殺人まで行うのです。
しかし、いくつかの事件を経て、怪人は気がつきます。自ら孤独を選択しなくてはいけない時があることに。

なのに、実に翻訳は怪しい雰囲気を映画に与えてくれていました。
散々色んなところで議論はされているんでしょうが、こんな一節。
怪人がクリスティーヌを誘拐し、彼女に仮面を初めてはがされた時。彼は彼女を散々罵った後、苦悶しながら彼女に訴えます。

>... who seems a beast, but secretly dreams of beauty
獣に見えるけど、密かに美を夢見てる

この「美」がですね、字幕だと美女なんですよ。
美女を求める野獣はディ○ニーだけじゃないのかと。
怪人が求めたら、ただの変態のおっさんですよ。

他にも、ラスト、3人が同時に旋律を重ねて歌う場面があるのです。
追い詰められた怪人は、ラウルの首に繋がる縄を手に、クリスティーヌを脅します。「自分と暮らしていくか、恋人を死なせて自由になるか」と。クリスティーヌは、初めて怪人にはっきりと拒否を示します。恋人を助けるために頑張ったにも関わらず、彼女を辛い立場に立たせてしまった恋人はそれを嘆き悔やみます。

クリスティーヌ。許してくれ。君のために来たのに、全く助けられなかった。
どう選んでも彼の勝ちだ。
(怪人へ向かって)彼女に自分の命を助けるために嘘を言わせるつもりか!
断るんだ、クリスティーヌ。同情なんかするな。
自分の人生を投げるんじゃない。
彼は君を手に入れることに命をかけている、自分はそんな彼と戦ったのに・・・

まぁ、3人同時にしゃべってるわけですよ。だから、全部字幕なんて無理です。
とはいっても、はしょり方がすごい。

君のためにきたんだ
もう彼の勝ちだ
僕は彼と戦ったのに(顔面涙でくしゃくしゃ)

この3箇所だけなんですよ。どうです?スーパー命乞いモード。
ラウル、ヘタレwwwwwwwwみたいな。

言い争ううちに、クリスティーヌは気がつきます。怪人は、ただの孤独を恐れつづけてきた、かわいそうな「人」なんだと。
>Pitiful creature of darkness ...
>What kind of life have you known ...?
>God give me courage to show you
>You are not alone ...
神は、あなたに示すための勇気を与えてくれた
あなたは、孤独じゃない

 翻訳
 ↓
私もあなたに惹かれていたのよ

・・・。
クリスティーヌ、尻軽?


こうして、変態怪人とヘタレ恋人、尻軽女の映画は無事終わりました。
おもしろかったです。
字幕のお陰で映画がわかるけど、全部鵜呑みはまずいんですね。多分。
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 無題
その映画を4回、劇団四季の舞台を5回、DVDは映画の限定版&宝塚版、はてにはCD4枚(四季、ロンドンキャスト、映画サントラ×2種)を持っているオペラ座フリークの清楚さまが語ってあげやう。

ラウルは「ミュージカル3大ヘタレ男」の一人ざんす(他の二人にくらべりゃ戦ってる方だが)。
クリスティーヌは普通に夢見すぎな嬢ちゃん。
つかメグ・ジリーのほうがかわいいと思います(ぉ

最後に呪い。

…映画のラストでファントムが鏡叩き壊して出て行くシーン。

「あれ~出口ないな~ここかな~まちがったここかな~あっそっちかも、見つかったー!」。

今後アナタは例のシーンをこうとしか見えなくなります。ご愁傷様。
清楚さま 2006/09/21 21:58 *edit
 無題
ふぉ~!スーパーフリークだねぇ。
この映画のCDとDVDしか持ってないよ。

クリスティーヌの中の人は「とほほ顔」と普段は呼んでるよ。
トホホだよね。トホホ。
スーパー美女じゃないけど、ぶっちゃけケイト・ウインスレット(タイタニックの怪力ヒロイン)よりは細身なのが救いなのかなぁと思ってみたりしている。(酷)

結構曲は気に入ってるよ。
ファントムの歌うI ask of youの「Anywhere you go let me go too」のくだりは結構好きだな。ラウルもいい声だけど圧倒的に雰囲気がある。

週末、また見てみよっかな。
リムショット%管理人 2006/09/22 01:50 *edit
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